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2023.3.31
宇宙航空技術利活用研究会

宇宙航空技術利活用研究会 「静岡県次世代エアモビリティワーキンググループ活動報告会 意見交換会」を開催しました。

静岡県次世代エアモビリティワーキンググループの担当者である静岡県庁新産業集積課の田口様と、当該ワーキンググループで委員長を務められた静岡理工科大学の佐藤様をお招きし、県がまとめた報告書の説明をしていただいた後、参加者間で意見交換を行いました。

日  時:2023年3月16日(木) 14:00~15:30
講  師:静岡県経済産業部新産業集積課技術振興班 主任 田口幸輝 氏
静岡理工科大学 教授(静岡県次世代エアモビリティワーキンググループ 座長)佐藤彰 氏

【次世代エアモビリティWG(令和3~4年度)の趣旨・目的】
レベル4飛行解禁といった無人航空機の実用化の進展や、有人航空機(空飛ぶクルマ)の開発加速化など、次世代エアモビリティを取り巻く環境変化に県内企業が的確に対応するために、産学官が連携し、静岡県の地域特性を活かした社会実装に向けた検討を行う。

【ポイント】
・無人航空機は2022年12月、レベル4(有人地帯での目視外飛行)が解禁された。
・空飛ぶクルマは2025年、大阪万博に合わせた事業化を目指している。運行事業者はANA及びJoby Aviation、JAL、丸紅、SkyDriveの5社。国産の空飛ぶクルマはSkyDrive社のみ。
・ヤマハ発動機などの参入企業や、実証実験に適した自然環境、自動車産業をはじめとする高い技術力、静岡空港をハブとした物流網等の可能性など、他県にはない強みがある。

【今後期待されること】
・次世代エアモビリティは今後、大きな市場拡大が見込まれている。静岡県の強みを活かし、県内の優れた技術力を持つ企業の積極的な参入を促すことで、次世代エアモビリティ産業を新たな成長産業に育成していく。
・次世代エアモビリティの社会実装は県の取組のみでは実現できず、事業化に際しては国による規制緩和と、騒音策や安全性の確保など社会受容性の向上が必須となる。県として、国へ積極的に働きかけるとともに、地域住民の理解促進に向けた情報発信に取り組んでいく。
・今後、実証実験等の取組を通じて、県民や事業者にとって有効なユースケースを具体化し、事業化に繋げていく。講師の説明終了後は参加者同士での積極的な意見交換が行われました。佐藤先生からはエアモビリティに関する最新情報もご提供いただき満足度は非常に高かったと思います。

*当日の様子を3月21日の静岡新聞に掲載していただきました。

2023.2.17
浜松ロボット産業創成研究会

【ロボットコラム第12回】カーボンニュートラル実践のすすめ

ハマロボSIerナビのロボットコラムを更新しました。

今回のコラムは、「カーボンニュートラル実践のすすめ」についてです。

ご興味ありましたらぜひご覧ください。

コラムはこちらから

2022.12.27
宇宙航空技術利活用研究会

12/16 宇宙航空技術利活用研究会 講演会「空の移動を身近にする「Honda eVTOL」とは」を開催しました

浜松商工会議所 宇宙航空技術利活用研究会では、無人航空機(ドローンなど)や航空機の電動化に関連した最新情報の提供、地元理工系大学との連携による自技技術の転用可性を探ることを目的としたワーキンググループ活動を実施しており、今回「Honda eVTOL」というホンダの新たな取り組みについて、なぜeVTOLなのか、ホンダが取り組む理由と事業の可能性についてご講演いただきました。

演題:「空の移動を身近にする「Honda eVTOL」とは」
講師:株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 新モビリティ領域 統括 フェロー 川辺俊 氏

【講演のポイント】
・ホンダはこれまで積み重ねてきた技術を活かした新領域におけるチャレンジのひとつとして、「Honda eVTOL」の開発に取り組んでいる。
・機体の開発だけでなく、新たなモビリティエコシステムの開発も進めることにより、生活の可能性を広げようとしている。
・事業化は2030年以降を目標にしている。
・eVTOL市場の現状はほぼゼロだが、これからどんどん伸びる想定。2040年頃には機体もパイロットレスの自律操縦となり、市場も30兆円ほどの大きな規模に成長すると予測している。自動車には並ばないが、十分ホンダの次の事業として成立すると思っている。
・ホンダジェットの開発もゼロからのスタートで30年かかった。そのうち10年はFAA(アメリカ連邦航空局)の認証取得に要した。
・ジェット機、ジェットエンジンの両方を自社開発しているのは世界でホンダだけ。
・2050年に全製品、企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現とホンダの二輪および四輪が関与する交通事故死者ゼロを目指す。
・Honda eVTOLと他社との1番の違いはハイブリッドであること。
・月面での循環型再生エネルギーシステムの構築を目指すなど宇宙事業にも取り組んでいる。将来的に自動車の市場規模縮小が懸念される中、宇宙ビジネスへの取り組みは必須である。

 

講師の川辺氏はホンダジェットをゼロから作り上げた初期開発メンバーの一人として今回ホンダが発表した3つの新領域へのチャレンジのうち、Honda eVTOL部門の統括を担っています。ホンダは常に若手にチャレンジさせる企業風土があるそうで、今回の開発も20代~30代の若手を中心としたメンバー構成だそうです。ホンダの持っている技術を活用し上下関係なく皆で自由闊達にチャレンジする姿勢は本当に素晴らしいものだと感じました。

今回の講演はホンダジェットの30年におよぶ開発のお話から、ホンダが次世代の事業の柱として定めるeVTOLについて、また将来の宇宙ビジネスについてご紹介いただきました。

本講演会の様子は翌日の静岡新聞・中日新聞両紙に掲載されました。

静岡新聞:https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1166087.html

中日新聞:https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/53543/

 

 

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2022.7.13
宇宙航空技術利活用研究会

宇宙航空技術利活用研究会 2022年度全体会・講演会を開催しました

7月8日に宇宙航空技術利活用研究会2022年度第1回全体会を開催しました。

全体会では2022年度の事業計画について会員の皆様へお諮りし承認いただきました。本年度も会員の皆様の興味を引くような事業を計画してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

全体会終了後はJAXA田辺氏による基調講演が行われました。

空飛ぶクルマの技術課題と題して次世代回転翼機の研究開発における動向について、またeVTOLの技術課題、さらにはJAXAで進められている研究についてお話しいただけるということで参加申込も最終的に60名を超え多くの関心が寄せられることとなりました。

講演ではティルトローターのメリットデメリット、在来ヘリとeVTOLの違いなどの基本的なことから、エネルギー密度に関する専門的な内容などについてお話いただき参加者も真剣に聞いている様子でした。

動画なども織り交ぜイメージしやすいよう工夫いただき、難しくも大変興味深い内容でした。

<ポイント>

・eVTOL機の中でも主翼(固定翼)と回転翼の組み合わせ型が1番効率が良い
・最大の課題である安全面については飛行実験を重ね実績を積み上げていくしかない
・eVTOLは自律制御を前提としているためパイロットの需要は見込み薄
・ヘリコプタの市街地運用が上手くいかない最大の要因は騒音。騒音の原因は大きく3つで「エンジン音」「回転翼音」「マルチロータの干渉ノイズ」

2022.7.6
浜松ロボット産業創成研究会

【ロボットコラム第5回】「ホンダで学んだこと(モノづくり①)」更新

ハマロボSIerナビのロボットコラムにて「ホンダで学んだこと(モノづくり①)」についての記事を更新しました。

今回のコラムは、ホンダのものづくりの考え方についてです。

ご興味ありましたらぜひ、ご覧ください。

コラムはこちらから