浜松地域新産業創出会議浜松地域新産業創出会議

新着情報

Information

2021.9.24
浜松医工連携研究会

9/22 「医療現場との情報交換会」を開催しました(オンライン)

今年度1回目となる「医療現場との情報交換会」を9月22日(水)に実施しました。

通常は、会場に医師をお招きして、懇親会付きで実施しておりますが、今回は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言緊急事態宣言により、完全オンラインに実施形式を変更して行いました。

早くリアルで開催したい!ですね。

運営上の不手際等もなく、浜松医大理事の山本副学長の見事な進行で、質疑応答や講師である先生とのやり取りもスムーズでした。
看護学と脳神経外科の2部署の医師による現場や機器の説明となりましたが、講師が事前に課題を吸い上げるなど準備に時間をかけていただいた内容でした。画像を用いた紹介で、より分かりやすい内容でご準備いただいた先生方には感謝感謝です。

講演の主な内容は以下の通り

<看護学科(浜松医大医学部 臨床看護学講座 成人看護学 教授 佐藤 直美 先生>
・学生同士が看護師役と患者役と分かれ、ペアになって実習を行う。病院と同様の環境で行う実習室もある。
・高齢者の看護・介護については、外部の介護施設などで実習を行う。
・(学生の困りごと)演習や実習の際に使用するビニール手袋が必要以上に箱から出てしまうなど、佐藤先生が事
前に学生に調査した困りごとを披露。
・(教員の困りごと)1歳6か月健診で保健師と母の会話を聞きたいが、まわりが騒がしく聞くことが出来ない。
また、コロナ禍で近くで聞くことが出来ない。リアルな体験をモデル人形では出来ない(排泄物の処理など)
身体を拭く際のベースンに入れた温水を適温に保つことが難しい など

<脳神経外科(浜松医大医学部 脳神経外科学講座 助教 根木 宏明 先生>
・脳の状態により、CTやMRIなどの画像検査機器に振り分けを行う。
・血管造影装置の高度化。2次元→3次元→時間の流れを加えた4次元へと進展
・脳出血:くも膜下出血:脳梗塞=3:1:7の割合。脳梗塞が圧倒的に多い。CTでは脳梗塞の診断が出来ない。
・15分治療が早ければ命が助かる(死亡率が低下する)搬送から検査・手術までの時間を短縮することが大事。
・患者の早期発見、早期移送、最適な病院への搬送が課題

↑ 完全オンラインですので、こんなにさびしい画像です。

この情報交換会は、浜松医科大学の現場医師・技師・看護師等医療スタッフから医療現場の課題(医療ニーズ)について紹介を行い、意見交換する会で、平成23年度より開催しております。

医療現場にある機器や設備には、使用者である医師や技師・看護師等にしか分からない改善点や新たな要望が沢山あります。今回の情報交換会では、浜松医科大学の医師が、実際の医療の現場、課題、ニーズをご紹介します。
医療機器や現場の情報を得られる貴重な機会です。ご興味のある方は是非ご参加ください。